「ロードバイク盗難」に対する保険適応ケース
本ブログの趣旨とは異なりますが、情報共有させて頂こうと思い、ここに記載させて頂きます。「ロードバイク盗難」に関する「保険適応について」述べさせて頂きます。
消失したロードバイク
2015年GW、ハンガリー出張＋旅行から帰国後、自分のロードバイクが盗難にあっている事に気がつきました。
主な仕様
- BMC SLR01(2012)
- Easton EC90XC ホイール(2013)
- Easton EC90 SLX3 ハンドル(2013)
- Shimano Dura-ace 9070 Di2 (2013)
当方マンション住まいでしたが、当時このマンションを選択した理由の一つに「セキュリティの高い駐輪場」が含まれていました。「マンションオートロック内（地下）で防犯カメラ付きのが必須」
もともとロード・クロスを持っており、クロスを友人に譲ったのでロード一台を室内管理していました。が、毎回部屋にあげる手間を考えて、セキュリティの高い駐輪場で保管に憧れて、室外保管を決めました。また、実際に当駐輪場には自分以外にも多くのロード・クロスが駐輪されていました。
にも関わらずGWという人が不在の期間が長いあいだを狙っての盗難（当方のロードだけがなくなっていたようです・・・なぜ・・・）。地球ロックを跡形も無く解錠する手口から警察もプロの犯行と決めて捜査すると言っていました（後ほど、この点は記載します）。
が、消えてしまった事実は変えられず、盗難にあいました。2011年にロードを買ってから、フレームは使い続けてきたモデルなので、愛着もありましたし、何よりもパーツを増設してかけた金額に絶望しました。。
初めはネットで「盗難車をどうやって取り戻すか」を知るためにいろいろとGoogle先生に教えて頂きましたが、結論として「基本は無理」が明確になってきました。ヤフオクでフレーム・パーツ出品をモニターしたりしましたが、フレーム以外を自分のものであると証明するのが難しい状況です。つまり、バラしてしまえばわかりません。もう、警察に頼るしかない状況でした。
警察はあてにしてはいけません。
・防犯カメラの映像が３０日間保存されているという事実
・映像は警察などしか見れないというマンションの規約
上記を警察に申告した際には「明日映像を取りに行き、すぐ分析します」と言っておりました。その言葉を信じて、管理人にも伝達しました。。が、後日管理人に問い合わせると（日勤帯しかいないので中々コンタクトが取れません）、警察は来たけど映像のデータ量が大きくて（４GB程度）警察が持ってきたUSBに入らなかったので、また後日の対応となったとのことでした。
正直不満でしたが、事実なので仕方ありません。そのまま、また後日管理人に問い合わせ。聞き方が悪かったと言われたらそれまでですが、自分はこのように問い合わせ、回答を得ました。
「その後、進捗はありましたか？」
「はい、大丈夫ですよ」
その言葉を「警察が映像を引き取った」と理解して放置、しばらく警察からの連絡を待ちました。で、４０日程度が経過して管理人とF2Fで会う機会があったので、聞いてみました。
「警察から何か連絡ありましたか？」
「いえ、映像も取りに来なかったです」
「！？」
先日、確認したことを問い詰めると、「警察の方から自転車盗難が増えているので注意してください」との連絡があっただけとのこと。これを「進捗」と理解していたとのことです。
・形だけの管理人
・映像を取りにすら来ない警察
・３０日間保存の映像はすでに上書きされている事実
全てに納得がいきません。警察に関しては伝を使って、検察官に報告するための準備をしています。管理人には何も期待できません。。
違った視点での発見
全てが無に帰ったと感じていましたが、光明が差しました。
「マンション敷地内での盗難に関する内容」
たまたま上記の内容のblogを読んだことが始まりです（そのBlog自体は消されていたのでリンクは貼ることは差し控えます）。こちらは火災保険について記載されていた記事ですが、駐輪場などについても記載があり「敷地内・屋根がある場所」は「屋内」として認識され、その場所からの盗難は屋内（自分の家の中）と同様に定義されるとのことでした。この方の記事はバイクが盗難にあった方の記事でした。
この記事を読んでから自分が行っている賃貸契約書について読み直して、住宅保険（賃貸時に必須で契約したもの）の条項を読むと、自分のケースは「屋内盗難」に該当するのでは？との認識が高まり、確認しました。
マンション駐輪場（屋内型）は屋内との認識
結果、これが正解でした：「保険対象内」と保険屋さんから連絡がありました。
こうなったら、お得意の保険対応です（海外旅行に行くと、なぜかカメラなどを破損して、いつも携行品損害様のお世話になっております。はい）。購入証明書や現場写真、現物写真などできる限りのものを集めて、保険屋さんに提出しました。
購入証明書
- eBayでのパーツ購入が多かったのですが、メールの履歴でOkでした
- フレームは自転車屋で買っていたので、保証書がなかったのですが、購入証明書を発行していただけました。４年前なのに感謝。
ただ、一点今回の保険で難しかったのが
- 減価償却後価格
- 再調達価格
のどちらになるのかが、保険の記載から読み取れなかった内容です。また、自転車（完成車）からパーツを交換しているので、正確な盗難された物品の価値を保険屋さんが計算しづらく（彼らにDura-aceとUltegraの違いなんぞわかりません・・・）、難航しました。加えて、警察では、時価総額しか記載できず「購入額の50%以下」と警察官に言われたのでその金額を記載しました。この金額も保険屋の目安になるとのことでしたが今回は交渉を頑張りました。
最終的には下記内容で合意されました。
- 自転車（完成車ー既存パーツ＋新規パーツ）に関しては、自転車メーカー（フレーム会社：BMC）が現行で出している類似パーツ（Di2）の製品の価格を再調達価格として認定
- Di2に関しては経年劣化なども考慮して１ランクダウン（Dura-ace Di2=>Ultegra Di2）
ですが、2011年以降機能とともに価格が上がってきているフレーム＋パーツなので、最終的には価格にして「全ての購入金額の88%」が保険金として支払われることになりました。
正直、ここまでの金額が支払われると思っていなかったので驚きでしたし、すでに代替車を購入した自分にとっては非常に助かる内容でした。
「ロードバイクの盗難」という自転車を趣味でやっている人には他人事ではない事実が自分自身に起きて、最終的に全く機能しない警察や管理人に呆れつつも、保険の大切さが身にしみた一件でした。
現在新しい自転車（ロードは卒業してブロンプトンデビュー）は室内保管しています。やはり、どんなにセキュリティが高いと言っても、人の出入りがある場所に高価な自転車を置くことは極力避けるべきである事を再認識しました。 また、自分がなんとなく入っている保険に関しては再度読み直して、認識する事が大切である事を認識しました。
青（自分）・緑（嫁）の二台体制
今回の自分のケースは参考例ですが、どうようのケースがあった場合の手助けになるかと思い、オンライン記事として残します。
